木曜日, 4月 29, 2004
■ 「半角カナ問題」に関する司馬見解
個人的にはそういう人というのはMOTとかMCPなどの資格を持っている人たちよりは遥かにまともな会話ができる…と思います。「マイクロソフトの論理」に拠らない、ちゃんとした技術的な知識を踏まえた文章を書いてきますし、まともなコミュニケーション能力も持っている人が多いです。
けど、「答えてねっと」みたいなネタサイトでMVPなんか選んで何やりたいんだ? と思うんですが…。
本題。
- 答えてねっと:Q200464548 『半角カタカナをナゼ使う?』
この問題は未だにいろんなところで取り沙汰されていて、「答えてねっと」に限らずいろいろなサイトで「文字入力には半角カタカナ厳禁」としているサイトも多くあります。その一方で、「半角カタカナ使用者保護運動」のように、「半角カナを使っちゃってもいいんじゃねぇの?」と主張するサイトも見かけます。
ここには、現在"インターネット"と呼ばれているネットワーク上で『日本語文字』をどのように扱うのか? ということを規定する過程での混乱が尾を引いている…という面がありますね。
もうひとつ、「半角カナ」という用語ですが、これは実際には「印刷業界」で使われている用語が由来で、「本来の文字幅(いわゆる『全角』)に対して半分の文字幅で印刷すべき文字」という意味であったものですが、それがコンピュータ上での日本語文字の表示幅を示す用語として使われた時に、その副作用として「その文字コードが1バイトコード系なのか2バイトコード系なのか」というニュアンスを持つ用語になってしまった…という点が混乱に拍車をかけている面があります。ということで、本記事では「半角カナ」の「半角」という言葉は、「1バイトコード系(すなわちJIS X0201)が使われている文字コード」の意味で使用しますので、その点はご注意ください。
そもそも、現在のインターネットの歴史を遡ると、源流はアメリカ国防相が作っていたARPAnetというネットワークに行き当たります。ですから、インターネットの黎明期においては、「英語さえちゃんと通ればいい」という設計がされていて、1980年代の半ばまでは、英語以外の言語を利用することについては何の考慮もされていませんでした。当時はフランス語やスペイン語ですら使えなかったのです。
そこに1980年代の後半から「英語以外の文字を使いたい」と言っていろいろな工夫を始めたのは、実はヨーロッパではなく、日本語圏が最初でした。
ちょうど1980年代の後半というのは、日本で「パソコン通信」と呼ばれる「プロプライエタリなネットワーク」が生まれ始めた頃と同じ時期なのですが、今から思えば、それは単なる偶然ではなくて、一般的なパソコン通信というのはそれなりに日本語文字が使えるように作られていた…ということが影響していたのかも知れません。
もっとも、当時はまだ「漢字」がきちんと使えないマシンもあって、「アルファベット+半角カタカナ」と呼ばれる文字が使われている時代で、漢字がきちんと使えるようになったのは1990年頃からの話です。ちょうど、日本ではNECのPC-9801シリーズが幅をきかせていた時代に重なります。
この時代、既に日本語文字を使うための文字セットとして、JIS規格としてJIS X0201(いわゆる半角文字に関する規格)やJIS X0208(いわゆる全角文字に関する規格。1982年以前は「JIS C 6226」という規格だった)が存在していました。1993年に、これらの文字セット規格をベースとして、ネットワーク上に流すことを目的とした日本語用文字コードとして「ISO-2022-JP」と呼ばれる規格がRFC1468という文書で定義された際に、「JIS X0201の半角カナ部分はISO-2022-JPに含めない」と定義されているわけです。なお、その後RFC1468の関連規格として、RFC1554やRFC2237といった規格が定義されていますが、これらにおいても、RFC1468を踏襲したのか、いわゆる「半角カナ文字」は規格からは外されています。
当時これらのRFCが定義されるに当たって、当時「JUNET」と呼ばれた学術系ネットワーク上でもいろいろ激論が戦わされていたのは司馬もリアルタイムで見ていたのですが、このあたりは多分に「政治的」な要素もあるようです。
ただ、その当時はまだWindowsも3.xの時代で、当時のMS-DOSマシンではインターネットへの接続はまだ殆ど不可能な時代でしたので、規格策定の当時インターネット接続能力を持っていたUnixベースのマシンにおいて「半角カナ」文字が必要かどうか? という論争であったことは確かです。
もっとも、当時の議論では、既に「英語/日本語以外を含めた多言語環境」というものを想定した議論がされていて、そこに「半角カナ」を持ち込むと、多言語環境が成立しなくなる(何語を使ったテキストなのかが正しく判別できなくなる。「日本語」に決め打ちするのであっても、JIS/Shift JIS/EUCのどれを使っているのかが正しく判別できない)…という理由で「半角カナ」を外す選択がされていたように記憶しています。
で、さらに話が複雑になるのですが、その議論が行われていた当時は、まだ「World Wide Web」と呼ばれるシステムが世の中に存在していませんでした。ですので、当時はまだプレーンテキストな情報をやり取りする「電子メール」あるいは「ニュースグループ」といったシステムが想定されていたのです。
そうした背景があり、日本語環境でメールをやり取りする場合に「メールサーバー(MTA=Mail Transfer Agent)」や「メールソフト(MUA=Mail User Agent)」の間でやり取りを行う文字コードとしては、ISO-2022-JP(またはそれをMIME(Multimedia Internet Mail Environment)に符号化したもの)を使用する…という形に定められていますので、メールにおいて半角カナ文字は事実上使用禁止…ということになります。ただし、「半角カナ文字を書き込んだファイルをメールに添付して送信すること」に対しては、現状でも何の制限もありません。
一方、1993年のNCSA Mosaicに始まる「World Wide Web」では、サーバーとブラウザ間での情報のやり取りにおいてどのような文字コードを使用しなければならないのか? ということについては規格化をせず、「サーバーとブラウザの間でどういった言語を使用しているのか、文字コードとしては何を使うのか」という情報をやり取りする…という考え方が取られました。
ですから、日本語文字のWebページで言えば、ISO-2022-JP(いわゆるJIS X0208)を使うのか、Shift JISを使うのか、EUCを使うのか、はたまたUnicodeを使うのか? という部分については、個々のページの管理者の裁量に任せられています。ですので、いわゆる「半角カナ」が規格に取り込まれているShift JISやEUCといった文字コードを使う限り、そこで「半角カナ」文字を使うことには何の問題もないでしょうし、ISO-2022-JPな文字コードを使うのであれば、そこで「半角カナ」文字を使うことには問題があるでしょう。
しかし、Webのページをブラウザで見るに当たって、そこで使用されている文字コードが何であるのか? ということを意識することには無理があります。
ページを表示させるだけなら「ちゃんと表示できるのかできないのか」というだけの問題で済むのですが、「ページを見ている人に何らかの文字や文章を入力させる」ようなページの場合には、「入力した文字/文章がサーバー側に送られる」という場面が発生するわけで、その際にその入力された文字/文章を、サーバー側でどの文字コードを使って処理をするのか? という問題が発生しますし、そもそもサーバー側においては「ユーザーがどの文字コードを使って情報を送ってくるのか」ということを制限できるわけでもありません。
ですから、サーバー側で処理をするに当たっては、「ユーザー側から送られてきた文字コードを判別して、必要があればサーバー側で処理する文字コードに変換してから、必要な処理を行う」ということが必要になるわけですが、ユーザー側から送られてきた情報にいわゆる「半角カナ」文字が含まれてしまうと、文字コードを正しく判別できない場合が発生してしまいます。
そこが、現在のWeb上で「文字入力には半角カナ厳禁」と書かれているサイトの根拠なのですね。
「半角カナ」の話題においては、そのあたりの話が、前述の「歴史的な経緯」と混在した形で「半角カナを使ってはならん」などと主張している場合もありますし、逆にバカMicrosoftがWin95/98の時代に半角カナを乱用してくれたおかげで、「半角カナを使え!」などのように「使えるんだからいいじゃねぇか」といったおバカな主張をしているページもあります。で、司馬的には、そのどちらの主張にも賛同する気はありません。
「Macでは半角カナが文字化けする」などという主張を見ることもあるのですが、これも根拠がないですね。
いわゆる「機種依存文字」問題と話が混ざってしまっているのでしょう。
話がかなり複雑になってしまったのですが、個人的には「半角カナ」の扱いに関してざっくり言いますと、次のように考えています。
- メールにおいては使用禁止。(但し添付ファイル中で半角カナが使ってあることは問題視しない)
- Webにおいては、文字コードとしてShift JIS, EUC等、いわゆる「半角カナ」文字が規定されている文字コードのいずれかを指定したページにおいて半角カナが使われている場面については問題視しない。
- 文字コードとしてISO-2022-JPのように「半角カナ」が規定されていない文字コードを指定したページにおいて半角カナが使われているとすれば、それは問題視されるべき。
- もっとも、ブラウザで表示を行う場合に、2.と3.をひと目で識別することは困難であり、識別できることの必要性も薄い。ページの表示において何らかの問題が出るのでもなければ、半角カナが使われていたとしてもさほど目くじらを立てるような問題ではないと考える。
- ただし、2.に該当するWebページであっても、そのページ上で「入力用のフォーム」を用いて文字や文章の入力を行う際(掲示板などもこの事例に含まれる)については、そこで半角カナは使用させるべきではないし、使用すべきでもない。
(入力フォーム上でJavaScript等を使って半角カナ文字を全角カナに変換するなり、サーバー側でバカ除けをする…というのはひとつの解決策にはなるでしょう)
「答えてねっと」というサイトに限定した話で言うと、サーバー側でもShift JISで決め打ちした処理をしているようですし、そういうサイトにアクセスしてきている人の環境を考える限り、恐らく「答えてねっと」内で半角カナを使ったところで問題が出ることは殆どない…ということも言えるのだろうと思います。
ただ、「インターネット全般」という見方をする場合には、上に述べたような事情は未だに存在する…ということは知られるべきで、そういう観点から言えば、引き合いに出しているスレッド元のパンセさんの疑問は尊重されてしかるべきだろうと思います。
しっかし、付いてる回答が何だかなぁ…(^_^;) まぁ、パンセさんの話題の出し方が「マナー論」という形に終始しているところもあるのですが、半角カナ問題というのは、上記のような技術的な背景がベースにある話ですので、そこをきちんと踏まえた回答をしないと話が上滑りになってしまいます。
ところが、そういう背景を踏まえずにされている回答がやたらと目立つ…というところに「答えてねっと」のコミュニティとしての質の悪さが出ちゃってますね。
29/(A2004328984)のように
電話代を惜しむために、一分一秒を争い、メールを送った・・・ そのようなことがDNAに深く刻み込まれている世代には、今さら「半角カタカナはNGだよ」といても、鼻で笑われるだけではないでしょうか。に至っては、寝言なら寝てから言えとしか言いようがありません(苦笑)
を書いたのは司馬ではありませんが、司馬もこの評価に近いです。
土曜日, 4月 17, 2004
■ 「Arial」フォントの語源・その後
アメリカ合衆国サウスカロライナ州(South Carolina SC)にArialという地名がありますので、そこの地名からフォントの名前をつけたのではないでしょうか。これ、「アテにならない」どころか、「当たり」かも知れません。
(みんなが調べてわからなかったようですので、私のようなものが調べた内容ではアテにはなりませんが(笑))
http://www.city-data.com/city/Arial-South-Carolina.html
元記事のコメントのSeさんのコメントにも「Arialフォントの著作権は「Tye Monotype社(現在のAGFA Monotype社)が持っていた」という記述がありますが、この会社はその昔アメリカの南部を地盤にタイプライターを作っていた会社(その後1980年代の中頃からコンピュータ用のフォントを作り始めたらしい)が由来のようです。
一方、「Arial」というのをアメリカ南東部サウスカロライナ州の小さな町の名前と考えると、当時のMonotype Typography社で新しいフォントデザインを作るに当たって、身近にあった人口2,600人ちょっとの小さな町の名前を付けた…というのは充分に考えられる話です。
司馬の手元にあるMac OS XマシンにもArialフォントがインストールされていたので確認してみたところ、しっかり「Copyright © 1992 Monotype Typography」の表示がありました。
いずれにせよ、そもそも答えてねっと:A2004285903に司馬が書いた「Microsoft製の筈ですが」という部分は誤り確定ですね(^_^;) この点はお詫びして撤回させていただきます m(_ _)m
ということで、情報いただきました たっちゃん さん、非常に有用な情報をありがとうございました。
ついでに、「司馬にメール」のリンクのメールアドレスの間違いまで見つけていただいてありがとうございます。全然気が付いてなかった(爆)
金曜日, 4月 16, 2004
■ このblogのURLについて
司馬さんとこ、URL変わった?ということなのですが、実はここのblogのURLは、正式にはもともと"www"なしの"http://kotaete-net.blogspot.com/"が正解で、特にURLを変更しているわけではありません。ただ、blogを始めた当初、"http://www.kotaete-net.blogspot.com/"というURLが出ていたことがあったのは司馬も承知しています。
アンテナもブックマークも、http://www.kotaete-net.blogspot.com/ で登録してあったんだけど
さっき見に行こうとしたら Not Found になった。
で、UD氏のとこからリンクたどったら見れたんで、
URL確認したら http://kotaete-net.blogspot.com/ だったよ。
ここのblogで使用しているblogger.comのサービスでは、実はURLの3LD部分には「DNS spoofing」と呼ばれる、悪く言えば「URLを騙る」技術が使われています。
DNS spoofing自体はcrackingの手口として使われることも多いのですが、ここのblogの場合にはそれと同じ技術を「個々のblogごとに"http://任意の名前.blogspot.com/"というURLを作る」という、ごく健全な目的のために使っているわけです。(「3LD」については後述)
ただ、特にオープンにはしていなかったのですが、blogサービス側でその技術のインプリメントがちょっとバグっていたようで、今までは"http://www.kotaete-net.blogspot.com/"ばかりでなく、"http://任意の名前.kotaete-net.blogspot.com/"のように、「任意の4LDが付いてしまっているURL」でも、ここのblogにはアクセスできてしまっていたのです。
そういう挙動があることは知っていたのですが、だからと言ってblogの管理上、何か不都合があるわけでもありませんでしたので、司馬の方ではずっと放置していました(^_^;)
が、どうもつい最近、blogger.comのサービス側で何か対策をしたらしく、このあたりの挙動が変わってしまったようです。
その結果、"http://www.kotaete-net.blogspot.com/"というURLでアクセスできなくなってしまった…ということのようです。
…ということで、特にこちらで何か対応をしたり、URLを変更したわけではないのですが、ブラウザのBookmarkや、こちらのblogにリンクを張っていただいている方の中で、もし"http://www.kotaete-net.blogspot.com"というアドレスを登録している方がいらっしゃいましたら、お手数ですが"http://kotaete-net.blogspot.com/"というアドレスに変更していただきたく、よろしくお願いいたします。
なお、当方の事情でblogを終了したりURLを変更する場合には、事前にある程度の期間を取ってアナウンスをいたします。blog自体は残っているものの、アナウンスもなしに数ヶ月に渡って更新されないし姿が見えなくなった…という状況が発生するようでしたら、「司馬は死んだ」と思ってやってください(爆笑)
なお、このようなドメイン名において、"com"の部分は「Top Level Domain(TLD)」、"blogger"の部分は「Second Level Domain(SLDまたは2LD)」と呼びます。
木曜日, 4月 15, 2004
■ いや、iBookの責任じゃないって
- 答えてねっと:Q200456724 『ウィンドウズで作成したファイルがマックでコピー後,使えなくなりました』
話としては、
- Win2KマシンにUSBメモリを装着して、そこにPowerPointのファイルを書き込んだ
- その後、そのUSBメモリをWin2Kマシンから引っこ抜いて、iBookに持って行った
- で、iBook上でそのPowerPointファイルをUSBメモリから(iBookのHDDに)コピーした
- ところが、iBook上でそのPowerPointファイルが開けなかった
- 調べてみたら、USBメモリ上のPowerPointファイルが壊れていた
そんな訳ないっつーの。
そもそも、司馬が指摘したのは「遅延書き込みデバイスなのに、Win2KマシンにおいてUSBメモリへのファイルの書き込みがきちんと完了していない状態でUSBメモリを引っこ抜いているのではないか?」という点です。
「USBメモリ」というのはWindowsでは単なる「リムーバブルディスク」と同様の扱いで、デバイスには遅延書き込みが行われます。ですから、WindowsマシンでUSBメモリを使用する場合には、
- タスクバーに出てくる「デバイスの取り外し」アイコンをクリックしてきちんとUSBメモリへの書き込みとアンマウント処理を完了させてからメモリを取り外す
- デバイスドライバで「遅延書き込みを禁止する」指定をしておく
そういう背景を理解せずに「iBook上でファイルのコピーを行った結果、USBメモリ上のファイルを壊した」と主張しているようなのですが、実際には「この質問者さんのUSBメモリの使い方に問題がある」というのが真の問題である…と見てまず間違いないでしょう。
しかも、この質問者さんの解決コメントを見ると、
その後,USBメモリーの読み込みを繰り返しているうちに,win2k上で他のファイルやフォルダの表示までおかしくなってきました.最終的にUSBメモリーのフォーマットしなおしという自体で決着しました.とまで書かれています。「USBメモリへのファイルの読み書きの後、きちんとUSBメモリのアンマウント処理をせずにUSBメモリを取り外している」ことが強く示唆されている文章です。
「必要なファイルがオシャカ」になってしまったそうですが、個人的にはあんまり同情する気にはなれませんでした。
USBメモリも最近は512MBくらいの容量のものが結構安くなってきましたし、使い勝手も「単にUSBのコネクタに抜き差し」というお手軽さなので、司馬の周囲でも使っている人をよく見かけるようになったのですが、使う場合にはこのあたりの話は注意した方がいいのではないかと思います。
■ 墓穴掘ってるし;事務局のレベル(その2)
- 答えてねっと:Q200455548 『「 Arial 」の語源・語意と正しい読み方』
Windowsで使われている「Arial」フォントについての話ですが、この「Arial」という単語は確かに辞書にも載っていない言葉で、その意味や語源についての情報がありませんので、ご存知の方は是非コメントで教えてください m(__)m
で、本題。
前回の記事で取り上げた「答えてねっと通信」に新たな項目が追加されているのですが、相変わらず事務局の支離滅裂さの加減を見るのになかなか興味深い題材です。
とりあえず、現状では毎週火曜日の夕方に情報が出てきているようですが、このまま週1回くらいのペースでもいいので更新を続けて欲しいですね。そうしてくれるとBlogのネタに困らなくて済みます(笑)
「なぜ削除依頼したのに削除されない?」の項目
機械的に「この言葉が入ってるから削除」「これは NG ワードがないから削除しない」という判断をすれば、「同じような投稿が削除されているのにこっちが残っているのはなぜだ」という疑問が発生することはないとは思いますが、「答えてねっと」において、こんな機械的な判断は妥当ではないと思います。問題なのは「どういう判断が不適当なのか」ではなくて、「事務局としてどういう判断を適切と考えているのか」だろうと思います。それを明確にしていなかったり、説得力のある判断がされているように見えないから叩かれるんですけどね…。
そういう状況であるなら、まだ「機械的な判断」の方がマシでしょう。
「投稿がついていないのに、更新日が変わるのはなぜ?」の項目
投稿以外を更新日に含めることを疑問視する声も聞かれますが、ご利用の方によっては、マイコレクションの他に、カテゴリと投稿日をキーワードに探す方もいらっしゃいますし、また質問者の方にも、カテゴリ変更を行ったことに気づいていただけるよう、事務局では更新日として含めるのが妥当だと考えております。妥当な訳ねぇじゃん(苦笑)
「カテゴリ変更」というのは単に「事務局が介入した」ことを示しているだけで、「質問と回答とのコミュニケーション」においては重要なものではありません。「カテゴリ変更されると、その質問の更新時刻が変わってしまい、質問者/回答者のマイページ中のリストで上がってくる」ということ自体、「事務局の介入」があったことを強調する結果にしかならないのですが、そうすること/しなければならないことにどういう意味があるのかはさっぱり分かりません。
以前、答えてねっとのポイント制度に関する記事において「事務局の存在を異常に強調したがる」という指摘をしたことがありますが、ここまで来ると「事務局の自惚れ」も病的だろうと思います。
仮に「カテゴリ変更の時刻を記録しておく必要がある」にしても、バックエンドのDBにおいて「回答による更新日時」のフィールドと「カテゴリ変更による更新日時」のフィールドを分けておけば済む話なので、こんなことになっている背景には、「答えてねっと」のシステムの設計にもかなり問題があることが容易に想像できてしまいます。
いずれにせよ、書けば書くだけ墓穴を掘ってくれる事務局って…(^_^;)
土曜日, 4月 10, 2004
■ 事務局のレベル
ちょっと見てみたのですが、相変わらず事務局の当事者能力の無さがそのまま出ているようです。
今まで何をやっていた?
本来、こうした声明文はサイト開設時なり、開設から間もない時期に出されていてしかるべき文章である筈ですが、「答えてねっと」が開設されたのは確か2002年の7月で、既に開設から1年9ヶ月も経っているわけで、今ごろになって何言ってるの? という印象が先行します。
こうした見解というものは、「そこに事務局の考え方のレベルが出てくる」ものでしょうし、そうした「考え方」が一般社会からの評価に耐えられる自信がないからこそ、今まで事務局が一切「自らの見解」を出してこなかった…という推測もできるのですが、今回出てきたこれらの見解を見ても、その推測はどうも外れていないように思います。
ちょっと添削してみましょうか(笑)
「よく投稿される質問集を作って欲しい」の項目
こんな時、「答えてねっと」は、できるだけ気軽に質問できる場でありたいと思っています。この部分は引用第1文と第2文が繋がっていません。「気軽に質問できる場でありたいと思うこと」は、「技術的なFAQを用意していない」理由にはなっていませんし、「技術的なFAQを用意してあるから気軽に質問できなくなる」というものでもないでしょう。
このため、あえて現在「答えてねっと」上には、技術的な FAQ をまとめたページはご用意していません。
そもそも、通常インターネット上で呼ばれる「FAQ」というのは、「Frequently Asked/Answered Question」という語源が示す通り、「あるコミュニティにおいて頻出する質問事項をまとめたもの」を指しますが、答えてねっとの場合には技術的な話題を扱っていて、「FAQ」と言えば「技術的な内容」になりますので、「技術的なFAQ」というのは、日本語としては「頭痛が痛い」のレベルです。
そもそも、「答えてねっと」のページに出ている「答えてねっとFAQ」というのは、「FAQ」と呼ぶべきものではなく、「答えてねっとご利用ガイド」と呼ばれるべき存在です。そういう点で、事務局というのは言葉の意味をきちんと理解せずに日本語を使っているのでしょう。
さらに、マイクロソフトのヒント集が紹介されているのですが、「そこに答えてねっとで出てきた情報が反映されている」ことを謳うのであれば、何故答えてねっとのページの左側に出てくるメニューバー部分に、マイクロソフトのヒント集をリンク項目として追加しないのでしょうか? そのあたりにも、非常にチグハグな印象を持ってしまいます。
むしろ、こんな言い訳をするくらいなら、最初から「事務局には、そういった技術情報をFAQにまとめるスキルがない」とでも言う方がまだマシじゃないのかな。
「プロフィール入力を必須にして欲しい」の項目
「答えてねっと」では、トラブル時に早く質問できるよう、できるだけ登録ステップを簡単にしています。また、プロフィールも個人の貴重な情報として尊重し、登録については任意とさせていただいております。であるなら、いろんな個人情報を入力させる.NET Passportなんか使う必要はないでしょう。しかも、.NET Passportというのは、既に何度も何度もアカウントを乗っ取られる脆弱性を指摘されているようなシステムで、そういう危険性があることを承知で使うような上級者が使う分にはまだしも、何も知らないような初心者に使わせられるような代物ではない筈です。
「FAQが準備されていると、『それを読め』という回答が増えてしまって、質問する側の敷居が高くなる」といったような考えがあるようなことがどこかで書かれていたような記憶がありますが、そもそも「自分では何も調べようとしなくても、聞いてしまえば良い」などという態度というのは、インターネット上ではいわゆる「教えてクン」と呼ばれて忌み嫌われる社会の害悪でしかありませんので、そういう態度を育成するようなこと自体が社会の害悪です。
「技術的見地から正しくないと思われる回答について」の項目
答えてねっと事務局にも、「これは技術的に間違いではないか」という理由で、削除依頼を頂くことがあります。何やら、「事務局として何をすべきか」というところを勘違いしているとしか思えないのですが…。
しかし、技術的な観点から「正しいか」「正しくないか」の判断は、質問された方のあらゆる詳細な情報が提供されていない中で、皆さんから素早く、多くの情報をご提供いただいておりますから、その質問や疑問に対する返答が正しいかどうかを判断するのは非常に難しいのが現実です。
答えてねっとが「コミュニティ・情報交換の場」である…という主張をするのであれば、そこに書かれる文章の質を判断するのは「相手の立場に立った文章が書かれているかどうか」であって、「技術的に正しいかどうか」ではありません。例え、事務局に「技術的な見地から正しいかどうか」を判断できる材料やスキルがあったとしても、「場を管理する」立場である以上、そうした評価軸で判断すべきではありません。また、表面的に「言い合い」になっている…などというのも、事務局が評価軸として持つべきではないものです。
「掲示板の管理者」というのは、サッカーや野球の「審判」にも例えられる立場にある存在で、その判断は「絶対的なもの」として尊重されるべきだろうとは思います。が、その「審判」の裁定が不信を招くようなものであれば、ゲームはブチ壊しになりますし、そんなことを繰り返しているようであれば、確実にそのスポーツはファンから見放されることになります。
現状の答えてねっとを見ていると、
例え技術的に間違いであった場合でも、その間違いを指摘する側に高圧的な書き方や暴言等がある場合は、コミュニティに参加する以前の問題です。などと、この期に及んでもまだ事務局がこんな文章を書いているようでは、確実に「衰退への道」しか存在しないだろうな…と思います。
そもそも、参加者に「コミュニティに参加する以前の問題です」などと書くのは勝手ですが、答えてねっとの事務局の場合は「インターネット上へサイトを立てる以前の無責任さ」ですから、そういう事務局自身のレベルの低さを棚に上げているようではお話になりません。
いずれにしても、トップページで『「答えてねっと通信」を公開しました』などと自慢できるような文書ではないようです。
